社会復帰のチャンス!リーダーシップを発揮できるかが課題

2016年2月に覚せい剤取締法違反で逮捕され、
執行猶予期間中の清原さんがワールドトライアウトの監督に抜擢されました

この件について、ふと、2016年4月の拙ブログ
「なぜ清原和博元プロ野球選手は覚せい剤に溺れたのか」を思い出したので、
加筆訂正したものを載せてみます。(画像はweb上より)
今年(2016年当時)の2月、
プロ野球界の大スター清原和博元選手が 覚せい剤取締法違反で逮捕されました。
中略)・・・何故悪いこととわかっていながら 覚せい剤に溺れてしまったのか、
筆跡から手掛かりを掴みたいと思います。
図表は彼のA、PL学園時代 B、2005年 C、2008年 D、2013年頃の筆跡です。
力強く、まっすぐ縦書きされた文字は 並外れた集中力を表しスター性を感じさせます。
クセの無い素直な文字からは人を信じやすい、 人に染まりやすい人の良い一面が見えます。
学生時代は楷書気味に書いていますが、
プロになると必然的に流れるような連綿体へと書き方を変え、
その文字には自信と余裕が感じられます。
また、学生時代のAは文字と文字の間隔がゆったりと離れていますが
プロになってからのCとDは間隔が詰まっています。
これは、時間的、精神的に忙しく余裕がなくなってきた事と関係があるようです。
それだけの選手であったにも関わらず
引退後、
球界での活躍がほとんどなかったことは清原元選手の意外な特徴に表れていました。
その特徴は(1で指摘)文字の上部への突出がほとんどないことです。
(1で指摘)文字の上部への突出がほとんどないことです。
これは人の上に立つ事が苦手であることを表しています。
CとDではそこそこの突出は見られますが(1注)
これは注目される自分の立場を理解していることが 文字に表れているだけでしょう。
他の文字(B本、CD博)からは突出が見られないままですので、
人を引っ張る、率いてまとめるのが苦手な気質は 変わっていないと見てよいと思います。
清原元選手は多くの観客をひきつける素晴らしい技術を持ちながらも
リーダーシップとしての資質が乏しかったということになります。
・・・(中略)転折部の丸みから(2で指摘)、
人当たりがよく礼儀などはきちんとしている一方、
面倒くさがりで自分に甘く行動面に一貫性を持てないことが伺えます。
しかし、甘えるのが上手く年上から可愛がられる得なタイプです。
さらに清原元選手は横線の間隔が揃っていない「非等間隔型」です。
これは長島茂雄元監督の様に直感型であることを表しています。
つまり理屈で考えなくても 体の反応に任せるだけでここまでやってこられた
優れたセンスの持ち主だということです。
元ヤクルト監督の野村克也さんは 清原元選手の事を天才だとしながらも
(清原には)野球哲学がない、天性だけ、と評しています。
思考面も融通性に乏しく優柔不断傾向を表しています。
優しくさみしがり屋な面が大事な時に 自分に甘い選択をしてしまうことが多いうえ
視野が狭いため選択肢が少なく折り合うことが苦手だったのでしょう。
感性優先ですので考え抜いて結論を出すタイプではありません。
考えることをやめた時点で先を見据えた行動はとれないでしょう。
清原元選手は強烈なスター性を持ちながらも、
精神的に大人になりきれていなかったために
その優れた資質を自分の人生に落とし込むことができなかったのでしょう。
人は皆自分の弱い部分と格闘し、翻弄されながら生きています。
それでも自分の敷いた人生の大まかなレールから 大きく外れる事がないのは、 自分の価値観をしっかり確立しているからです・・・(後略)  

今回の監督就任は、日刊ゲンダイによりますと、
ワールドトライアウト主催企業の社長らの個人的な思い入れがあったかもしれないとの見方を示しています。
これは先に触れた清原さんの
「縦社会、年上から可愛がられる」性質が
関係しているのかもしれません。
TVのインタビューでは、薬物依存の後遺症を赤裸々に語り、反省の意を示していました。
今までの執行猶予の期間中、自分の弱さに目を向け、
自らの価値観を確立させたのであれば、
この与えられたチャンスをうまく活かせるのではないでしょうか。
ただ、一点気になるのは、先に触れているように、
面倒くさがりで自分に甘く行動面に一貫性を持てないことから
人を引っ張る、率いてまとめるのが苦手である、
リーダーシップとしての資質の乏しさを
どのように克服していくかが
課題になるのではないでしょうか。